社会情報学会と日本メディア学会では、これから社会情報学やメディア研究などの領域で活躍が期待される次世代の研究者や実務者にご報告いただく、修士論文報告会を合同で開催します。社会情報学会と日本メディア学会の共催は昨年度に続いて2回目、日本メディア学会にとっては3回目の開催となります。
今年の報告会では、これまでで最多の17名の方に発表していただきます。大学院に提出した修士論文のアブストラクト、あるいは口頭試問のレジュメなどを用いて、研究の概要をご報告いただいたうえで(=15分)、参加者との質疑応答および建設的な意見交換をおこないます(=15分)。
さらに両学会の会員との交流を兼ねた企画として、昨年度に引き続き、博士課程以降のキャリアパスなどを語り合う座談会をおこないます。今年は社会情報学会の渡部春佳会員(早稲田大学先端社会科学研究所助教)が話題提供をおこないます。渡部会員は2020年に東京大学で博士(社会情報学)の学位を取得し、2023年4月、博士論文を元にした単著『公立文化施設のガバナンス論:自治体によるアカウンタビリティの実践と変容』(早稲田大学出版部)を刊行予定です。
参加無料ですので、ぜひご参加ください(ただし事前申込が必要です)。非会員の方のご参加も歓迎です。
企画:飯田豊(立命館大学/日本メディア学会、社会情報学会)、澁谷遊野(東京大学/社会情報学会)
■日時:
2023年3月25日(土)13:00〜17:30
■方法:
Zoomによるオンライン開催
■プログラム:
Room A | Room B | Room C | |
13:00-13:15 | オープニング(報告会の趣旨説明、発表者の自己紹介など) | ||
13:15-13:45 | 外村倫子(立教大学)「大学生は、どのようにデジタルメディアと付き合い職業意識を醸成させるのか ―デジタル新聞の閲覧プロセスと促進・阻害要因―」 | 峯桃香(立命館大学)「銃後の女に戦争責任を追及する思想的背景とは何か ―1970 年代在野の女性史研究『銃後史ノート』の分析を軸に―」 | 河原恵美(お茶の水女子大学)「『はたらく細胞』 に見る医療マンガ表象とジェンダー ―擬人化と戦いのメタファに着目して―」 |
13:45-14:15 | NIU XUERUI(東京工業大学)「コロナ禍における中国政府の政策とテレワーク推進 ――コロナ対策と国家発展戦略を中心に」 | 渡辺明日翔(東京大学)「興味中心・興味半減・ネタバラシ ——小説・映画・放送番組の受容をめぐる言説史」 | 張静(明治大学)「『万引き家族』の物語論分析 ―社会から可視化されない人々の生存戦略の考察―」 |
14:15-14:45 | 河村まい香(明治大学)「現代社会における対話の可能性と挑戦 ―映画『人生はローリングストーン』における対話コミュニケーション分析―」 | 工藤麻里(情報科学芸術大学院大学)「 無用なデータで更新する現代社会のデータリテラシー:データビジュアライゼーションと主婦」 | |
14:45-15:00 | 休憩 | ||
15:00-15:30 | 博士課程座談会 (話題提供者:渡部春佳) | ||
15:30-16:00 | 廉志顕(立命館大学)「ネット上の主観的地位が炎上参加に与える影響 ―心理的特権意識に注目して―」 | ZHAO WANTING(名古屋大学)「新聞報道とTwitter投稿の「間メディア性」:2017・2021年名古屋市長選挙を事例に」 | 小川凜(明治大学)「映画『ジョーカー』のファンタジー・テーマ分析 ―アンチヒーローのソーシャル・ファンタジーに対する考察―」 |
16:00-16:30 | JIN WEN(東京工業大学)「コロナ対策と関連したオンラインの誹謗中傷対策施策とその現状に関する研究 ―政府と都道府県を中心に」 | 山田菜の花(立教大学)「マスメディアに潜むジェンダーバイアスの現在地 ―選挙報道の「有権者の声」の事例を通して」 | 龐舒幻(筑波大学)「ソフトパワーとしてのカンフー:ジャッキー・チェンの受容を中心にして」 |
16:30-17:00 | 邸楠(東洋大学)「ソーシャルメディアにおける社会関係資本がオンライン寄付行動に与える影響に関する研究 ―WeChat上の微公益活動を事例に―」 | 田口絵梨奈(東京大学)「児童虐待報道からみる「非標準家庭」のステレオタイプ ―新聞記事の批判的言説分析―」 | 石俊彦(東北大学)「日中における韓流の受容に関する比較研究 ―テレビドラマ領域における韓流受容過程を中心に―」 |
17:00-17:30 | エンディング(両学会についての質疑応答など) |