本学会は2001年から、会員の将来性に富む優れた研究論文(機関誌『メディア研究』掲載)を顕彰するために学会賞制度を設けています。隔年で授与者には賞状と副賞(3万円)が贈られます。
Since 2001, this society has had an academic award system that recognizes outstanding papers by promising members (published in the Society’s journal, the “Japan Journal of Media, Journalism and Communication Studies.”) A honorable certificate and prize (30,000 Japanese yen) is awarded every other year.
>> 優秀論文賞規程 (PDF)
第11回受賞者(2024年度)
温秋穎 | 大谷大学 | 日本放送協会「支那語講座」のメディア史(1931-1941)――他者の言語はいかに想像されたか(101号) |
久保田彩乃 | 福島大学 | メディア制作を通じた子どもの「地域とのつながり」認識の変容に関する研究――福島県富岡町の小学生による実践事例から(101号) |
千葉悠志 | 京都産業大学 | 補助線としての脱西欧化論――メディア研究の再定位に向けて(102号) |
第10回受賞者(2022年度)
大尾侑子 | 桃山学院大学 | 「白ポスト」はいかに“使われた”か?――1960-70年代の悪書追放運動におけるモノの位相(100号) |
齋藤僚介 | 大阪大学大学院 | どのようなナショナリストがネット上で政治的情報発信をするのか――行為の心理的誘因に着目して(99号) |
余偉 | 法政大学大学院 | 「責任」の社会的構築――マス・メディア言説における責任帰属の一考察(98号) |
第9回受賞者(2020年度)
太田奈名子 | 東京大学大学院 | 占領期ラジオ番組『真相箱』が築いた〈天皇〉と〈国民〉の関係性(94号) |
谷川舜 | 早稲田大学大学院 | 戦時下の植民地台湾における新聞と帝国日本の言論政策(95号) |
丸山友美 | 法政大学 | ラジオ・ドキュメンタリー「録音構成」の成立:NHK『街頭録音』と『社会探訪』(95号) |
第8回受賞者(2018年度)
梅田拓也 | 東京大学大学院 | 社会理論とメディア研究:ニクラス・ルーマンのマス・メディア理論の再解釈(92号) |
太田美奈子 | 早稲田大学大学院 | 青森県下北郡佐井村における初期テレビ受容(92号) |
第7回受賞者(2016年度)
大塚一美 | 山梨学院大学 | 米国における防諜法と取材報道の自由(86号) |
福永健一 | 関西大学大学院 | 「ラジオの声」の生成史:1920年代米国のラジオにおける声の経験についての考察(87号) |
山森宙史 | 関西学院大学大学院 | 「コミックコーナー」の社会史:1970-80年代の小売書店空間におけるマンガの市民権の成立過程(87号) |
第6回受賞者(2014年度)
松永智子 | 京都大学大学院 | 英字紙読者の声:ジャパン・タイムスと浅間丸事件(1940年)(81号) |
緒川直人 | 東洋大学 | 明治中期迄の写真舗顧客と写真蒐集家斎藤月岑:写真の大衆化の「受け手」論的一考察(82号) |
白戸健一郎 | 京都大学大学院 | 満洲電信電話株式会社の多言語放送政策(82号) |
第5回受賞者(2012年度)
長崎励朗 | 京都大学大学院 | 戦後音楽運動における教養主義の変容(77号) |
山本昭宏 | 京都大学大学院 | 科学雑誌は核エネルギーを如何に語ったか:1950年代の『科学朝日』『自然』『科学』の分析を手がかりに(79号) |
第4回受賞者(2010年度)
柴野京子 | 東京大学大学院 | 書棚と平台:近代日本における購書空間の形成(73号) |
小林聡明 | 大阪市立大学 | VOA施設移転をめぐる韓米交渉:1972年〜73年(75号) |
光岡寿郎 | 東京大学大学院 | なぜミュージアムでメディア研究か?:ロジャー・シルバーストーンのミュージアム論とその射程(76号) |
第3回受賞者(2008年度)
堀口剛 | 東京大学大学院 | 戦時期における岩波文庫の受容:古典と教養の接合をめぐって(72号) |