日本村落研究学会『村落社会研究ジャーナル』研究会のお知らせ
(https://www.rural-studies.jp/meeting&bulletin.html#meeting)
【テーマ】「メディアの中の農村、農村の中のメディア」
【日時】9 月 19 日(日)13 時〜17 時
【開催方法】オンライン(Zoom)で開催します。
※参加にあたって、事前登録が必要です。以下の URL より、事前登録をお願い致します。必要事項をご記入のあと、フォームにある「送信」ボタンをクリックしていただくと登録完了となります。開催日が近づきましたら、ミーティングルームのURLをお送りします。 なお、当日は、事前登録されている方の氏名を確認の上、会議室への入室を許可します。 必ず Zoom の設定で「氏名(所属)」が判るようにしておいてください。
参加登録フォームはこちら:
https://docs.google.com/forms/d/1tMZImpiihCmsMYSWEEj8qlkkiY8iQy0W-2_ZMEGbNJk/edit
問い合わせ先: 姫野宏輔(学習院大学・村落社会研究ジャーナル編集委員)kousukehimeno@yahoo.co.jp
研究会:「メディアの中の農村、農村の中のメディア」
【研究会の趣旨】
農村研究とメディア研究は、お世辞にも交流が活発とは言えない。しかし、現実にはメディアのあり方は、農村社会のあり方に大きな影響を及ぼしており、現代社会において、農村とメディアというテーマで考えるべき議論は山積しているように思われる。
「消費される農村」の議論においては、各種メディアにおける「農村表象」が、現実の「農村」の構築に関わることが指摘されている。そして、マス・メディアのみならず、インターネットの普及によりさまざまな情報にアクセスできる状況があるなかで、「農村表象」のあり方は多様化・複雑化している。こうした「メディアの中の農村」について、現状では十分な議論がなされているといえるだろうか。
他方で、「農村の中のメディア」という点に目を向けると、各種メディアの普及によって農村社会の人々の生活が変容したことは間違いない。テレビやラジオ、電話のようなメディアが戦後日本の農村社会に与えた影響は極めて大きい。近年では情報技術の発展に伴い、PC やスマートフォンを活用することで、農村社会のライフスタイルは急速に変化しているようにみえる。その際に、メディアのあり方が農村社会の人々の意識・行動を規定するというだけでなく、メディアを活用する人々が能動的な主体として社会を変えていくという側面にも注意を向ける必要がある。かつては都市に比べて情報発信が難しかった農村だが、SNS や動画配信の普及によってこうした非対称性が揺らぐ可能性もあるかもしれない。逆に、都市と農村の構造的な問題が再生産されることもあるだろう。 本研究企画では、既存のメディア研究の蓄積を踏まえつつ、「農村メディア研究」の展開の可能性について考えてみたい。
※各報告の要旨は日本村落研究学会ウェブサイト(https://www.rural-studies.jp/meeting&bulletin.html#meeting)をご覧ください。
【タイムテーブル(予定)】 13:00〜 開始
趣旨説明:芦田裕介(神奈川大学・村落社会研究ジャーナル編集委員)
13:10〜15:10 共同報告:NHK 農事番組と地域社会
第1報告 舩戸修一(静岡文化芸術大学)NHK 農事番組と地域社会(1):農事番組の成立と展開
第2報告 祐成保志(東京大学)NHK 農事番組と地域社会(2):「村の記録」にみる放送と農村文化運動の交差
第3報告 武田俊輔(法政大学)NHK 農事番組と地域社会(3):農事番組の制作をめぐる諸アクターの交渉
第4報告 加藤裕治(静岡文化芸術大学)NHK 農事番組と地域社会(4):ポスト農事番組における「ふるさと」表象の生産
(休憩 20 分程度)
15:30〜 第5報告 太田美奈子(新潟大学)「農業テレビ」としての自治体ケーブルテレビ ─青森県三戸郡田子町の事例から─
16:10〜 全体討論