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モノから考える戦前戦後のローカル放送史―ラジオ塔、テレビ塔、送信所
日 時:2020年12月20日(日曜日) 14:00~16:30
方 法:ZOOMによるオンライン開催
報告者:太田美奈子(新潟大学)、樋口喜昭(早稲田大学)、丸山友美(福山大学)
討論者:加藤裕治(静岡文化芸術大学)、武田俊輔(法政大学)
司 会:飯田豊(立命館大学)
趣 旨:
本研究会は、戦前戦後をつうじてローカル放送局にて形成される放送文化の展開を、放送と聴衆を結びつけたラジオ塔、テレビ塔、送信所という3つの「モノ」から捉え直すことを目的にもつ。これまで放送の歴史は、制度や事業、技術、番組や視聴者といった区分で分類し、それぞれ局史、技術史、番組史という観点から論じられてきた。本研究会はこうした区分を一旦外し、放送メディアの展開過程にあらわれるモノに着目するという観点から放送史を論じる方法について議論する。
本研究会で取り上げるラジオ塔、テレビ塔、送信所は、必ずしも一義的な意味をもつ「モノ」としてあらわれてきたわけではない。ローカルな場に座し、これらモノをめぐる受け止め方をみていくと、同じ「時間」に同じ「番組」を視聴するというナショナルな側面から論じられてきた放送とはやや異なる、多様で雑多で遊戯性に満ちたもう一つの側面が見えてくる。本研究会は、青森・山形・大阪でフィールドワークを進める3名の若手研究者の発表を基点にモノから放送文化を記述するための方法を検討する。そして「モノ」という観点から放送史を論じる新たな方途を構築するための問題や課題を共有する。
◼︎申し込み方法
参加をご希望の方は、12月18日(金)17時までに放送研究部会・丸山宛に氏名・ご所属をご連絡ください。
前日(12月19日)17時までに送信元のメールアドレス宛にZoomへの接続情報などをご案内します(未着の場合は丸山までご一報ください)。