第38期第7回研究会「社会情報学会・日本メディア学会 修士論文報告会」【開催記録】 Master's Thesis Intercollegiate Debriefing

 社会情報学会と日本メディア学会(※2022年1月、日本マス・コミュニケーション学会から名称変更)では、これから社会情報学やメディア研究などの領域で活躍が期待される次世代の研究者や実務者にご報告いただく、修士論文報告会を合同で開催します。社会情報学会にとっては初めての試みで、日本メディア学会にとっては昨年度に続いて2回目の開催となります。

 報告会では16名の方に発表していただきます。大学院に提出した修士論文のアブストラクト、あるいは口頭試問のレジュメなどを用いて、研究の概要をご報告いただいたうえで(=15分)、参加者との質疑応答および建設的な意見交換をおこないます(=15分)。さらに両学会の会員との交流を兼ねた企画として、博士課程座談会をおこないます。博士課程を今年度修了された劉兆媛さん(博士学位:東京大学大学院学際情報学府・社会情報学)を話題提供者として迎え、博士課程でのご経験等に関するお話しをいただいたうえで、進学希望者や進学希望者など参加者との自由な意見交換をおこないます。

参加無料ですので、ぜひご参加ください(ただし事前申込が必要です)。非会員の方も歓迎です。

企画:飯田豊(立命館大学/日本メディア学会、社会情報学会)、澁谷遊野(東京大学/社会情報学会)

■ 日時:
 2022年3月26日(土)13:00〜17:30 (Zoomによるオンライン開催)

■ プログラム:

Room ARoom BRoom C
13:00-13:15オープニング(報告会の趣旨説明、発表者の自己紹介など)
13:15-13:45TANG LU(早稲田大学)「信頼回復を目指すローカルジャーナリズム――西日本新聞「あなたの特命取材班」を事例に」商小舟(立教大学)「中国におけるナショナリスティックなラップ音楽の受容——その可能性と限界」藤本篤二郎(東京大学)「現代日本における性的禁欲の論理の考察——理論的対象化と分析のための枠組み構築——」
13:45-14:15小玉明依(東京大学)「ジャーナリズムにおける賞の役割〜「地方の時代」映像祭を事例に〜」天野真(情報科学芸術大学院大学)「ノイズキャンセリング・フィルターを通して都市の音を聴くということ —聴覚メディアを介した〈ノイズ〉の聴取についての思索と研究—」小平沙紀(東京大学)「外⾒⾄上主義と韓国男性の⾝体観:美容実践からみる現代韓国社会」
14:15-14:45朱子奇(東京大学)「現代中国の民衆を記録する――テレビ番組制作プロダクション・テムジンの研究」井上智晶(東京大学)「女性美術作家の経験にみる芸術活動のジェンダー・ギャップ」
14:45-15:00休憩休憩休憩
15:00-15:30劉小雪(名古屋大学)「行政広報(動画)とクライシスコミュニケーション: 2020年における中国とCOVID-19に注目して」孫嘉悦(京都大学)「圏層視角から見る「飯圏」と「反飯圏」をめぐる闘争」小埜功貴(東京工業大学)「ジェンダーバイアスによる男性の「生きづらさ」について——メンズリブと男性ジャニーズファンを事例に——」
15:30-16:00西田騎夕(情報科学芸術大学院大学)「chain of responses : 生命とコミュニケーションに関するネオ・サイバネティクス的再考」バヒ(立教大学)「中国eスポーツ生放送における実況・解説「技法」に関する研究―エスノメソドロジーの視点から―」鄧玉潔(情報科学芸術大学院大学)「ネットで広がるBL文化と中国若者の性の多様性」
16:00-16:30安尾日向(京都大学)「日本のメディア研究にとって「コンテンツ」とはいかなる概念か——『マス・コミュニケーション研究』を対象に」吉川昌孝(東京大学)「SNSでのファンコミュニケーションから生まれるアーティスト実践―Twitterでの大森靖子の事例分析より―」
16:30-17:30博士課程座談会
(話題提供者:劉兆媛)

■ 主催:
 社会情報学会 研究活動委員会 若手研究支援専門委員会
 日本メディア学会 研究活動委員会