第22回 メディアと政治、再考

○日 時:2016年7月9日(土)午前9時 受付開始

○開催場所:日本大学法学部(三崎町キャンパス)本館2階 第1会議室

○テーマ:「メディアと政治、再考」

○趣 旨

本シンポジウムのメインテーマとして政治を掲げるのは、第 10 回「ジャーナリズムと政治」(2002 年、西江大学)以来である。
近年若年層の保守化が指摘されている。特にネット上の民族主義的発言・発言者を示 す「ネトウヨ(ネット右翼)」現象は、日本だけの話でなく東アジア全般のナショナリ ズム強化現象としても議論されつつある。日本では SEALDs という団体に学生が多く含まれていることから、若年層の民主的アクションに注目が集まっている。日韓の若年層 の政治参加・選挙行動など政治的プロセスにおけるメディア利用行動やネット上のナショナリズムに関する言説研究など、SNS やインターネットに特化するものではなく、今 日の若年層の政治コミュニケーションを視野に入れつつ、両国関係改善のための提案が なされる有意義な場になることが期待される。
ただし、若者層に限ることとしない。両国の中高年世代の政治意識や投票行動がむしろ全体の政治情勢に大きな影響を及ぼしているところにも着眼したい。日韓の政治には 「ナショナリズムと歴史認識」が深く絡んでいることも含まれる。

【プログラム】

9: 00 受付開始

9: 30 開会

総合司会 小泉恭子(大妻女子大学)
会長挨拶 大石 裕 (日本マス・コミュニケーション学会、慶應義塾大学)
     趙 盛謙 (韓国言論学会、忠南大学)

10:00~11:00 共同研究報告

「ドラマの『食」表象にみる日韓社会-『深夜食堂』を中心に」
山中千恵(仁愛大学)/ 金 秀貞(忠南大学)
「北朝鮮はどのように「公共の敵」になったのか-日韓国交正常化、帰国事業に関する日韓の日刊紙報道分析」
森 類臣(立命館大学) 、竹川俊一(立命館アジア太平洋大学)/
鄭 寿泳(成均館大学)

11:00~11:15 休憩

11:15~12:30 【セッションI】 若者層の政治とメディア

司会 大山七穂(東海大学)

「日本政治のメディア化と『若者の声』」
逢坂 巌(駒澤大学)
「韓国社会における青年世代が直面する社会経済的危機と言論、そして批判言説の肖 像」
李 淇炯(慶熙大学)

討論者 小林聡明(日本大学)  韓 鎭萬 (江原大学)

12:30~13: 45 昼食、休憩

両学会長および理事によるミーティング

13:45~15:00 【セッションII】 政治の中のメディア、メディアの中の政治

司会 鈴木弘貴(十文字学園女子大学)

「慰安婦問題における日韓外交の妥結をめぐる朝日、読売報道の評価」
李 宰豪(上智大学大学院)
「韓国メディアのニュース生態界分析~利用占有率と集中度を中心として」
尹 榮喆(延世大学)
討論者 大谷奈緒子(東洋大学) 劉 世卿(梨花女子大学)

15:00~15:20 休 憩

15:20~16:40 総合討論「メディアと政治、再考」

司会 古賀純一郎(茨城大学)
報告者、討論者/ 山本賢二(日本大学) 李 錬(鮮文大学)

16:40~16:50 閉 会

韓国言論学会 次期会長挨拶 文 哲秀(韓信大学)

17:30~ 懇 親 会 新世界菜館

※すべて同時通訳が付きます。
※参加費:500円(資料代) 懇親会費:2,500円 ※プログラムの内容は予告なしに変更することがあります。最新版は学会ホームページ をご参照ください。